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タイからの観光客、北海道中心に絶好調

記事の概要

2013年に日本を訪れた外国人旅行者が初めて1000万人を超えた。日本政府が7月から東南アジア5カ国からの旅行者への観光ビザの発給要件を緩和したこと、格安航空会社の路線拡充などもあり東南アジアからの旅行者が増えた。

特にタイからの観光客が北海道を中心に絶好調で、1~11月の累計では前年比7割増の約40万人、11月だけでは前年比で倍増している。

しかし、外国人本文客数で日本は世界で30位以下であり、標識の多言語表記や政府観光局の拡充など今後も対策の強化が求められる。

元の記事を読む→ 【2014年01月02日:J-CAST ニュース

やばいぞ、ニッポン!

タイは友好国ですからね。どんどん遊びに来て下さい。大歓迎です~!

1千万人って言ったら日本の人口の1割近いですから、けっこう来てるんだなぁ、と僕は思ったのですが、世界と比べるとそうでもないようです。そこで、他の国はどうなのか調べてみました。(出典:日本政府観光局

順位国名人数(万人)
1フランス8,302
2アメリカ6,697
3中国5,773
4スペイン5,770
5イタリア4,636
6トルコ3,570
7ドイツ3,041
8イギリス2,928
9ロシア2,574
12香港2,377
16カナダ1,631
20マカオ1,358
23韓国1,114
29南アフリカ919
33日本836

人数は2012年のものです。また、訪問者数ですので観光、ビジネス、留学などすべて合わせてのものです。

で、日本は33位です。首位フランスの10分の1とは。フランスの人口って6,500万人ですので、人口以上の外国人が来てるってことになります。すげ~

しかし日本の33位って確かにマズイですね。香港やマカオってあんな小さなとこに負けてます。それ以上に韓国以下! 韓国って日本の面積の4分の1ちょっとしかありません。その韓国に負けてるってどうよ?

さらに治安が悪いとか危険とか言われる南アフリカにも勝てないって、数々の世界遺産を持ち、食文化そのものまで世界遺産になった我が国として非常によろしくないな、と。

マレーシアの3分の1 (T_T)

東南アジアニュースと名乗っておりますので、東南アジア諸国との比較も見てみたいと思います。

順位国名人数(万人)
10マレーシア2,503
15タイ2,235
25シンガポール1,039
33日本836
34インドネシア804
40ベトナム685

こらマズイやろ。マレーシアやタイの3分の1って。インドネシアに肉薄されてるってどうよ?

この状況に対する原因として元記事では、英語が通用しないこと、標識などの多言語表記が不十分であること、政府観光局の職員が少ないことなどを挙げています。

しかし僕にはそれが原因だとは思えません。日本の多言語表記ってスゴイですよ。中国にせよマレーシアにせよ、交通機関の多言語表記とかショボイったらありゃしません。日本では福岡の西鉄バスみたいなローカル交通機関でも、日本語、英語、中国語、ハングルの4ヶ国語表記がデフォです。そんな国ってそうそうないです。

それから英語が通用しないって言いますが、それは中国もタイもベトナムも一緒。7月にベトナムに行ってホーチミンシティで町の人に英語で道を訪ねて、どれだけ逃げられたか。笑

訪日客をもっと増やそう!

他の上位国はどういった点で訪問客を呼び寄せているのでしょうか? まずフランスやスペインは西洋文化だからこれは勝ちようがないですよね。中国は東洋文化。これについて日本は負けてないと思います。

マレーシアとかタイとかはリゾート地というイメージが強いのでしょうか。ビーチリゾートでマリンアクティビティを楽しむみたいな。だったら日本にも沖縄がある。さらにその対極の北海道もある。

そうやって考えてみると日本ってもっと外国人を呼び寄せる潜在能力は間違いなく持っているように思います。アピールが足りないのか、何か技術的な不足があるのか分かりませんが。

外国人訪問客を増やすのは観光業という経済的なメリットもありますが、それ以上に外交面、国防面でのメリットが大きいと僕は思ってます。日中関係が険悪ですが、日本に観光に来た中国人のほとんどが日本ファンになって帰るといいます。

いずれにしても、韓国に負け、インドネシアが肉薄ってのはマズイですよね。僕もせっかくフィリピンにいますので、フィリピン人に日本の魅力をアピールしてみようかな?